保護者同士の人間関係を円滑にするコツは?|新年度への準備は親子で一緒に!
4月から新学期が始まりました。お子さんが入学・進学で新たな環境に飛び込むとき、保護者となる親もまた、保護者会、PTA、地域コミュニティなどの新しいつながりが生まれます。「人間関係は大丈夫かな?」「ちゃんと馴染めるかな?」と思うのは、親も子どもも同じです。
今回は保護者会やPTAなどの親同士の新たな人間関係・コミュニティに馴染むための、上手な参加方法をご紹介します。「こうあるべき」と頑張りすぎず、自分に合った関わり方を見つけ、お子さんの大切な節目を親子で一緒に迎えましょう。
「親として“こうあるべき”」にとらわれすぎないこと

小・中学生のお子さんがいらっしゃる家庭では「PTAは積極的に参加すべき?」「他の保護者と仲良くしないとダメ?」などと、不安に思うこともあるのではありませんか。
こうした“べき思考”にとらわれてしまうと、必要以上に負担を感じてしまいます。もちろん、協力が求められる場面もありますが、すべてを完璧にこなす必要はありません。ポイントは「できることからやってみること」です。
<小さなチャレンジ例>
- 積極的に関わりたい人は、無理のない範囲で楽しむ。
- 最低限の関わりでいたい人は、挨拶や情報共有だけでもOK。
- 役割を引き受けた場合も「完璧にしなければ」とプレッシャーを感じすぎない。
「親だから保護者会などには絶対に入らなければ」と思い込みすぎると、かえって人間関係に不安を抱えたりストレスが増えたりしてしまいます。まずは自分が無理なくできる範囲を見極め、保護者会やPTAの本来の在り方などから確認してみても良いかも知れませんね。
参考:2.教育委員会の在り方 7 保護者・地域住民と教育委員会・学校との関係の改善
保護者同士の人間関係を円滑にする3つのヒント

子どもが習い事や学校の部活動などをはじめると、保護者もPTAや地域コミュニティでの交流がスタートします。初めて参加する会にうまく溶け込むには、まずメンバーの人たちと仲良くなることが大切。その他の方法もあるので、自分に合った方法を探してみてください。
① まずは「挨拶」と「ちょっとした雑談」から
コミュニティに馴染む第一歩として、シンプルな挨拶と軽い会話を意識してみましょう。
- 「おはようございます」「よろしくお願いします」のひと言を大切に。
- 天気や子どもの話など、ちょっとした話題を振るだけでOK。
- 無理に仲良くなろうとせず、「顔見知り」を増やす感覚で。
挨拶を繰り返すことで自然と会話が生まれ、少しずつ関係が築かれていきます。無理に輪の中に入ろうとしなくても大丈夫です。まずは小さな交流から始めてみてください。
② すべての人と仲良くする必要はない
学校や地域のコミュニティには、いろいろな価値観を持つ人がいます。その中ですべての人と親しくなるのは難しいです。気が合いそうな人、自分が自然体でいられる人と良い人間関係を築いていきましょう。
- 「気が合いそうな人」に意識を向ける。
- 「この人はちょっと合わないかも」と感じたら、無理に距離を縮めようとしなくてOK。
- 無理に合わせるより、自然体でいられる人間関係を大切に。
「保護者同士、仲良くしなきゃ」と焦る必要はありません。気の合う人とは自然と仲良くなっていくものです。あまり気が合わないと感じる人とは、適度な距離を保てば十分。
③ 役割を引き受けるときは「一人で抱え込まない」
PTAや地域の役割を引き受けることになった場合「自分が全部やらなきゃ」と思わないことが大切です。
- 「できる範囲で引き受ける」スタンスを持つ。
- 他の人に相談しながら進める。
- 負担が大きいと感じたら、適宜サポートを求める。
例えば少年野球などの団体スポーツはサポートも大変です。1人で頑張りすぎると疲れてしまいます。周りの人と協力しながら、無理のない形で関わることを心がけましょう。
「子どもにとって、どんな親でありたいか」を考える

新しい環境に入ると、どうしても「コミュニティにどう馴染むか?」に意識が向きがちです。「あれもこれも頑張らなきゃ」「少しでも多く関わらなきゃ」などと時間や費用をかけすぎてはいませんか?
特に他の保護者や学校関係者などの「他の人たちからどうみられているのか?(外からの見え方)」に意識が向いてしまうと「べき思考」になってしまいます。「べき思考」で行動を続けると自己評価が厳しくなり、ストレスやプレッシャーを抱えてしまいがちです。
保護者にとって大切なのは「目の前の子どもにとってどんな親でありたいか」です。「べき」思考が、子どもファーストからくる思考なのか?周りの目を気にすることによる親都合の思考なのか?もし子どもファーストな思考ではないのなら、親を中心に考えないように注意しなければいけませんね。
例えば、以下のような「心に余裕を持ちながらの親子関係」も素敵ではありませんか?
- 子どもと一緒に部活を楽しめる親
- 子どもの成長を楽しみながら近くで見守れる親
- 子どもも親も幸せになりながら、一緒に成長していける親子
ぜひ、あなたと子どもにとってのベストなファミリー像・親子関係を探してみてください。
保護者会などへの人間関係に悩んだらカウンセリングへ相談を

新しい環境に適応することは、思っている以上にエネルギーが必要です。もし、以下の悩みを抱えている人は、1人で抱え込まずに誰かへ相談してみましょう。
- この関わり方でいいのかな?
- もっといい方法があるかも?
- 周りに気を遣いすぎて疲れてしまった…
- コミュニティとの関わり方に悩んでいる
- べき思考にとらわれてしんどい
- 自分らしく、安定した心持ちでいたい
家族や学校の先生、PTA関係者に相談するのもいいですが、時には「もっとフラットな立場の人に話を聞いてもらいたい」と感じることもあるかもしれません。
アドバンテッジカウンセリングでは、「親としてどうありたいか?」 を整理しながら、無理のない関わり方を一緒に考えることができます。
気軽に想いを話せる場所として、ぜひアドバンテッジカウンセリングを活用してみてください。
カウンセリングサイトへのログインはこちら:https://user.counseling-platform.com/login?vid=1
参考記事:【カウンセリング後に○○が良化!?】認知行動療法を用いたカウンセリングの効果と今度の課題 | アドバンテッジJOURNAL
まとめ:保護者会の人間関係に囚われすぎずに自分に合った関わり方を見つけてみてください

新学期が始まり、保護者会やPTA、部活動の関わりが増えた保護者の方も多いと思います。保護者や学校関係者との人間関係を円滑にするためには、こちらを意識することが大切です。
- 挨拶と雑談
- 程よい距離感
- 1人で抱え込まないこと
人によっては、気負いすぎて「~するべき」と「べき思考」で自分自身を縛ってしまうケースもあるでしょう。保護者にとって最も大切なことは、目の前の子どもに対して「どんな親でありたいか?」を考えることです。
ぜひお子さんと一緒に、春からの新生活にむけた「心の準備」を進め、自分らしく楽しめる新生活を過ごしていきましょう!