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自分と異なる考えを持つ人と向き合う心構え

昨今は多くの外国人が日本にやって来ています。直近では大阪万博にて158か国・地域が参加している状況があります。身の回りで自分と異なる文化背景を持つ人と接する機会も増えてきているのではないでしょうか。新しい出会いによって新しいことを知ることができたり、新しい観点を得ることで改革や成長につながることもあるでしょう。その反面、心理的な摩擦(理解しあえないことから誤解やいさかい等)が生じることもあります。うまく折り合っていくための秘訣を考えてみたいと思います。

心理的な摩擦が生まれる背景

 異なる価値観を持つ相手が自分の考えに合わせてくれない場合、言っても理解してもらえないことがあります。そのような状況では、怒りの気持ちが生まれることもあるでしょう。
 また、相手の行動や意見が自分に対する挑戦のように感じられ、不快になったり不安になることもあるかもしれません。

相互に理解しあうことが大切

 異なる価値観を排除したくなるのも自然な反応です。しかし、実際に行動に移すと争いが生まれます。争いを避けるためには「違いを理解すること」が大切です。理解によって気持ちが和らいだり、関係構築や共存につながります。自分と異なる視点を得ることで、自分の成長につながることもあります。理解は一方通行ではなく「相互に」理解しあうことが重要です。

相手を理解し、自分を表現する

 例えば、時間感覚や非言語コミュニケーション(アイコンタクト、ジェスチャーなど)の違いが誤解を生むこともあります。そのため、事前に相手の文化について学ぶことを推奨します。
 また、相手が自分を理解してくれないと感じたときにすぐに反論したい気持ちを抑えて、「自分がどう感じたか」を言語化し、伝えみることも大切ですね。

カウンセリングでできること

  「相互理解」は奥が深く、実践はなかなか難しいものです。実際の場面では感情が邪魔をすることもあるでしょう。しっかりと相手を受け止め、かつ自分の意見を伝えるためには、自己理解を深めたり、自分の感情のコントロールが必要になります。
 ただ、異なる考えを持つ人とのコミュニケーションを円滑に進めるスキルをお一人で身に着けるのは難しいものです。そのような時は、心構えについてカウンセラーと話し合ったり、カウンセラーを相手にコミュニケーションの練習をしてみるのもよいかもしれません。どうぞお気軽にカウンセリングをご活用くださいませ。お待ちしております。