仕事と家庭の両立がつくる、しなやかなワークライフバランス
仕事と家庭を両立させることは、多くの人にとって大きなテーマです。
仕事では成果や責任が求められ、家庭では安心や役割が求められる。どちらも大切だからこそ、時に「うまくバランスが取れない」と感じてしまうことがあります。
しかし心理学の視点では、複数の役割を持つことは決して負担ばかりではなく、むしろ“心を支える力”になると言われています。
仕事がうまくいかない日でも家庭での安心感が支えとなり、家庭で負担が大きいときには仕事での達成感が自信を取り戻させてくれるという相互作用を指します。役割が一つだけだとその領域のストレスが心に集中しやすいのに対し、複数の役割は気持ちの切り替えを助け、ストレスを分散する効果があります。
両立が大変だと感じるときこそ、「役割が自分を支えてくれている」という視点は大きな力になります。

完璧を手放す“セルフ・コンパッション”
仕事も家庭も完璧にこなそうとすると、心の負担は大きくなりがちです。心理学でいう「セルフ・コンパッション」は、自分に対して思いやりを持ち、慈しむ姿勢を指します。“今日はここまで”と認めることは、甘えではなく心の健康を守る方法です。完璧さを求めるほど疲弊しやすく、柔軟に調整できる人ほどストレスを溜めにくくなります。自分を責めず、できたことに目を向ける姿勢が、両立を長く続けるための力になります。
サポートを求める勇気と“つながり”
両立のためには、一人で抱え込まず“頼る力”が欠かせません。心理学で「ソーシャルサポート」と呼ばれる周囲の支えは、ストレスを大きく軽減する効果があるとされています。家族や同僚、友人に「少し手伝ってほしい」と伝えるだけでも、心の余白は大きく広がります。つながりがあることを感じるだけで、安心感が高まり、ストレスに対する抵抗力(レジリエンス)も強まります。両立が苦しいときほど、人に頼る勇気が大切です。


自分らしい“生活リズム”を育てる
ワークライフバランスは、一度整えたら終わりではなく「育てていくもの」です。その時々の状況に合わせて、仕事のペースや家庭での役割を見直す柔軟さが、心の健康を支えるとされています。忙しい時期には負担を減らし、余裕のある時期にはゆとりを整えるなど、小さな調整の積み重ねが大切です
お手伝いできること
“無理のない自分のペース”を意識し続けることで、自分らしいリズムが育っていきます。完璧を目指さず、心地よさを基準にすることが、しなやかな両立につながります。
普段であれば自分自身に思いやりを持てますが、日々の忙しい生活で心に余裕が無くなってしまうと、どうしても前向きに考えられなくなってしまうことがあろうかと思います。そんな時は、ぜひカウンセリングを活用してみてください。話すことで考えが整理されることもありますので、まずは一度、カウンセリングでゆっくりお話ししてみることをご検討ください。
