暑くなったり寒くなったりしてストレスを感じたら?対処法をご紹介
職場でエアコンを使用する時期になると寒くて動けない、休日何もやる気がおきないといったストレスを抱えがちで困っている人はいませんか?
この記事では暑くなったり寒くなったりすると抱えやすい温度変化によるストレスと、その対処法について解説します。
暑くなったり寒くなったりするとストレスがたまる理由とは?

急に暑くなったり寒くなったりすることで身体がそれに適応できず、疲労感、倦怠感、だるさ、首肩こり、冷え、皮膚のかゆみ、めまい、気分の落ち込みなどの症状を引き起こすことを寒暖差疲労と呼びます。
わたしたち人間は恒温動物なので、周囲の温度に関係なく自分の体温を一定に保つことが可能です。ですが、体内の温度を調整するには一定のエネルギーを消費するので、疲労が蓄積して寒暖差疲労が発生します。
人によって症状が異なるため、体調不良の原因が寒暖差疲労であると気付きにくいこともあります。上記のような症状がある場合、生活の中に急激な温度変化がないかをチェックしてみましょう。
例えば職場では、エアコンの設定温度は同じでも、暑く感じる人もいれば、寒く感じる人もいますよね。人によっては「エアコンの温度を変更したい」と言い出せずに我慢することもあるのではないでしょうか。
寒い状態や暑い状態を言い出せずに我慢しながら仕事をしていると、寒暖差疲労による不調や熱中症などの症状を併発してしまいます。
もし温度調整の希望を言い出せない場合は、衣類で調整するところから始めてみましょう。
参考:日本気象協会tenki.jp「寒暖差による体調不良 発生しやすい時期や対策方法について解説」
暑くなったり寒くなったりして体調が良くない時にしてほしい寒暖差疲労のチェック方法

暑くなったり寒くなったりして体調が良くない時には、寒暖差疲労ではないかを以下のリストを使ってチェックしてみましょう。
- 暑さや寒さが苦手
- 暖房や冷房が苦手
- 季節の変わり目に体調不良を起こしやすい
- 冷え性である
- 代謝が悪くむくみやすい
- 寝つきが悪く熟睡した気がしない
- 頭痛、肩こりなどの症状がある
- めまいや耳鳴りなどの症状がある
- イライラする
- 気分が落ち込む
当てはまる項目が多いほど寒暖差疲労を起こしている可能性が高くなります。
暑くなったり寒くなったりしてストレスを溜めないための予防方法
暑くなったり寒くなったりしてストレスを溜めないための予防方法を4つご紹介します。
エアコンの温度設定を見直す
事務所の望ましい温度設定は、労働安全衛生法に基づいた事務所衛生基準規則で以下のように定められています。
| 項目 | 概要 |
| 第4条 | ・部屋の気温が10度以下の場合は暖房をつけるなどして適切に温度管理をする ・部屋を冷房する際は外気温より大きく低い設定にしない |
| 第5条 | ・空調をする場合は部屋の温度が18度以上28度以下にするよう努める |
厳密に何度という温度設定が決められてはいませんが、働く人が不快に思わない温度にする必要があるとわかります。
全員が働きやすい環境にするためにも、まずは上司や総務部などに相談してみることも一案です。
適度な運動をする
定期的に適度な運動をすると筋力が高まり、筋肉量も増加するため、代謝が良くなり温度差に身体を慣らしやすくなります。
以下のような運動を生活の中に取り入れてみるのがおすすめです。
- 朝の20分~30分程度の散歩
- ラジオ体操
- 筋肉をほぐすストレッチ
最初は短い時間から始め、少しずつ負荷を増やすと習慣化しやすいでしょう。
十分な睡眠を取る
寒暖差疲労が起こるのは、気温の大きな変化で自律神経が乱れやすくなるのも原因です。
自律神経を整えるためには、十分な睡眠を取ることが大切です。
睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を取るためには寝る前の飲酒、スマホの使用などを控えるとよいでしょう。寝る前のSNS巡回がルーティーンになっている人も多いですが、少しずつ時間を減らし自律神経を整えるよう心掛けましょう。
誰かに相談をする
事務所の室温は、自分一人で解決しようとせず、まずは仲の良い同僚や先輩に相談してみるのもおすすめです。
他の人も暑かったり寒かったり感じていることが分かると、上司や総務部などの空調担当者・担当部署にも相談しやすくなるでしょう。
またフリーアドレス制が導入されている事務所であれば、体調に応じてエアコンの風が直接当たりにくい席を選ぶといった工夫も大切です。
参考:日本気象協会tenki.jp「寒暖差による体調不良 発生しやすい時期や対策方法について解説」
参考:全国健康保険協会「10月 10月なのに暑さが収まらない!秋に注意したい寒暖差疲労」
自律神経を整える
自律神経を整えるためには、生活リズムの安定が欠かせません。
また業務が多忙で、生活リズムが不規則な場合は、同僚や上司に相談したり効率化を図ったりして、仕事の見直しから始めてみましょう。
自律神経は、体温や心拍、消化などをコントロールしており、ストレスや不規則な生活によって乱れやすい傾向があります。
まず意識したいのは「睡眠・食事・運動」の3つの基本。
十分な睡眠を取り、朝は太陽の光を浴びて体内時計をリセットすることが大切です。
また栄養バランスのとれた食事を心がけ、特にビタミンB群やマグネシウムを含む食品を意識することでも神経の働きを助けます。
自転車通勤などの軽い有酸素運動やストレッチも効果的で、深呼吸を取り入れると副交感神経が優位になります。日々の習慣を見直し、体と心をリラックスさせる時間を確保することで、自律神経のバランスを整えやすくなります。
暑くなったり寒くなったりしてストレスを感じた時の対処法

暑くなったり寒くなったりしてストレスを感じた場合は、対処法として以下のようなセルフケアをしてみましょう。
| 項目 | 概要 |
| 体温調節しやすい服装で過ごす | 温度の変化があっても快適に過ごせるよう羽織れる上着を1枚持ち歩く |
| 入浴はぬるめのお湯にゆっくり浸かる | 38度~40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり身体がリラックスできる |
| 首・手首・足首の「三首」を冷やさない | ストール・靴下・レッグウォーマーなどで「三首」を温め、血液の流れを良くする |
| 冷たい飲み物は控える | なるべく常温の飲み物や暖かい飲み物で水分補給をするよう心掛ける |
| 呼吸を整える | 鼻からゆっくり3秒かけて息を吸い、口で6秒かけて吐く |
鼻からゆっくり3秒かけて息を吸い、口で6秒かけて吐くと腹式呼吸になりやすいため、呼吸が自然に整います。
暑くなったり寒くなったりしてストレスを感じたらメンタル面もケアしましょう

暑くなったり寒くなったりしてストレスを感じると、イライラしたり気分が落ち込むといったメンタル面の不調が出てしまう人もいます。
そのような時に利用してほしいのがアドバンテッジカウンセリングです。アドバンテッジカウンセリングでは、カウンセラーとの対話によって日常の悩みやストレスの解消をサポートします。
多くの人が働くオフィスだと、自分の一存でエアコンの温度を調整することは難しいでしょう。しかしアドバンテッジカウンセリングを利用することで「自分の要望を上手く伝える」ために役立つ思考トレーニングや、コミュニケーションスキルの獲得に向けたサポートを受けることができます。
- 自律神経の整え方について
- 角を立てずに周りに「希望のエアコンの設定温度」を伝える方法
- 勇気を出して周りに希望を伝えるときの、一歩の踏み出し方について
- 気持ちよく仕事ができる快適なオフィス環境にしていくためのその他の方法について
身体のケアだけではなく、心のケアもすることでより日々を快適に過ごせるでしょう。
興味のある方は、次のページもご覧ください。
まとめ

急に暑くなったり寒くなったりすることで身体がそれに適応できず、疲労感、倦怠感、だるさ、首肩こり、冷え、皮膚のかゆみ、めまい、気分の落ち込みなどの症状を引き起こすことを寒暖差疲労と呼びます。
寒暖差疲労で働きながらストレスを溜めないためにも、周囲に相談して温度設定を柔軟に変更したり、セルフケアを積極的に行ったりすることが大切です。
この記事も参考にして、職場でより快適に過ごせるよう工夫をしてみてください。