TOP仕事とプライベートのバランスとは?メリハリをつける方法をご紹介

仕事とプライベートのバランスとは?メリハリをつける方法をご紹介

心機一転で転職し、新たな環境に踏み出したはよいものの、仕事とプライベートのバランスがなかなか取れず困っている人はいませんか?

この記事では仕事とプライベートのバランスにメリハリをつけ両立する方法を詳しくご紹介します。

仕事とプライベートのバランスとは?

仕事とプライベートのバランスとは?メリハリをつける方法をご紹介

仕事とプライベートのバランスはワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)とも呼ばれ、理想的な比率には個人差があります。

2025年現在は人手不足による長時間労働、リモートで仕事ができる環境が整備された影響で、仕事とプライベートのバランスを取るのはますます難しくなってきました。

ですが、仕事とプライベートの切り替えが全くできないのは身体的にも精神的にもあまりよい状態とは言えません。

そのため、仕事とプライベートのメリハリをつけるにはどうすればよいかを一度考えてみるのもよいでしょう。

仕事とプライベートのバランスが取れないと、ストレスから体調不良を引き起こしたり、人間関係が悪化したりする可能性が出てきます。

ワーク・ライフ・バランスを「リバランス」することで業務の効率化が図れるというメリットもあるため、ぜひ仕事とプライベートのバランスを見直してみてください。

参考:厚生労働省「仕事と生活の調和の実現に向けた取組の推進」

仕事とプライベートのバランスが注目される背景

仕事とプライベートのバランスとは?メリハリをつける方法をご紹介

以下のような背景から、仕事とプライベートのバランスが注目されています。

項目概要
働き方の二極化・正規社員以外の柔軟な働き方により労働者人口が増加したものの、正社員1人あたりの労働時間や負担は高止まり
性別による役割分担意識・勤労者世帯の過半数が共働き世帯だが、家事や子育ては女性がするものという意識が未だに根強い
働き方に課題を抱える人の増加・経済的に自立できない、長時間労働、仕事と子育ての両立ができないといった課題を抱える人が増加
少子化問題・結婚や子育てに関する個人の希望が実現しにくい社会環境
働き方の選択肢が少ない・高齢者や子育て中の世帯が働きやすい職場はまだ少ない
ライフステージの変化に応じた柔軟な働き方・育児休暇を取ることや介護休業をすることが昇格
・昇給を諦めることにつながっているケースが見受けられる

どれもニュースやネット記事などで一度は目にしたことがある内容ではないでしょうか。

1900年代と比較すると働き方などが多様化してきている一方で、ニーズも多様化している状況です。このような、1人ひとりにマッチした多様な働き方を実現させるために「仕事とプライベートのバランス」が注目されています。

参考:「仕事と生活の調和」推進サイト「なぜ今仕事と生活の調和なのか」

仕事とプライベートのバランスの現状は?

仕事とプライベートのバランスとは?メリハリをつける方法をご紹介

画像出典:明治安田総合研究所「働き方に関するアンケート調査」

2023年12月の明治安田総合研究所の調査では、以下の内容が分かりました。

  • ワーク・ライフ・バランスが「とれている」と回答した人が66.4%。
  • 女性の方が、男性と比べて10%ほどワーク・ライフ・バランスが取れている人が多い傾向。

仕事とプライベートのバランスが取れると、毎日の仕事やプライベートが今より楽しく感じるのではないでしょうか?ワーク・ライフ・バランスが整うことで、職場の同僚に良い影響(効率化が図れて同僚の仕事を手伝えるなど)が発生する可能性もあるでしょう。

仕事とプライベートのバランスが悪いと、疲れが抜けずに体調が崩れやすくなったり、仕事に対するモチベーションが維持できなくなったりなどの悪影響も考えられます。

このような悩みがある場合は、まずは仕事とプライベートのバランスの見直しから始めてみましょう。

参考:明治安田総合研究所「働き方に関するアンケート調査」

仕事とプライベートメリハリをつけるためには?

仕事とプライベートにメリハリをつけるためには、どうすればよいのでしょうか?

自分らしいワークライフバランスを定義する

2025年3月に組織心理学者のカティナ・ソーヤーとパトリシア・グラバレックは「Leading for Wellness: How to Create a Team Culture Where Everyone Thrives ウェルネスのためのリーダーシップ:誰もが活躍できるチームカルチャーの作り方」という本を出版しました。

カティナ・ソーヤーとパトリシア・グラバレックは著書の中で、ワーク・ライフ・バランスの取れた状態とは仕事とプライベートを50%ずつに振り分けることではなく、自分らしい比率を考えるのが大切だと述べています。

そして持続可能なワーク・ライフ・バランスを実現するためには次の4つを意識するのが重要だとしています。

以下の質問や定義を確認して「自分がワーク・ライフ・バランスを取れているか」を、ぜひ確認してみてください。

項目概要
ワーク・ライフ・バランスを自分で定義する自分にとって心地よい仕事とプライベートの比率を定義する
望ましいワーク・ライフ・バランスは時間の経過とともに変化する自分にとって望ましいワーク・ライフ・バランスはライフステージに合わせて変化するため、年単位、月単位、週単位などで見直すのが望ましい
適切なワーク・ライフ・バランスを維持するための3つの質問①定時に帰るなどして、好きなことができているか?②仕事だけでなく、健康のための適度な運動はできているか?③仕事やプライベートの悩みで心が疲弊していないか?
ワーク・ライフ・バランスを他の人と比較しないワーク・ライフ・バランスの定義は個人的なもので良し悪しはないため、他の人と比較する必要はない

自分にとって望ましいワーク・ライフ・バランスが実現すると、趣味に時間を使いやすくなったり仕事の生産性が高まりやすくなったりすることが考えられます。

上記の4つを意識しながら、自分にとって心地よい仕事とプライベートのバランスを今一度考え直してみましょう。

参考文献:Ascent Audio出版社「Leading for Wellness: How to Create a Team Culture Where Everyone Thrives ウェルネスのためのリーダーシップ:誰もが活躍できるチームカルチャーの作り方」

仕事とプライベートメリハリをつける方法を実践する

自分にとっての仕事とプライベートのバランスを定義したら、次は仕事とプライベートにメリハリをつける方法を実践してみましょう。

仕事プライベートを区切る

最初に、仕事とプライベートの時間を明確に区切ります。

区切る際は、以下のように物理的な区切りと精神的な区切りの両方を意識することが大切です。

項目概要
物理的な区切り・定時退社できるよう心がけ、残業をする場合でも終了時刻を決める
・仕事道具(会社支給のPC、スマホ、資料など)を自宅に持ち帰らない
・リモートワークの場合は、自宅に仕事専用のスペースを確保する
・リモートワークの場合は、終業後にPCの電源を切る。また、ノートPCや書類をデスクの引き出しの中に片付け、視界に入らないようにする
精神的な区切り・仕事とプライベートをスムーズに切り替えられるように、お茶を飲む、運動などの区切りの時間にできる行動を決める
・仕事関連の通知をオフにする

プライベートのスマホからでも仕事で関わる人のSNSチェックなどをつい行ってしまう人は少なくありませんが、このような行動も仕事とプライベートの区切りがつきづらくなるため控えましょう。

仕事を効率化する

予定した時刻に仕事を終えるためには、時間の使い方を見直し、業務効率化を進めることも重要です。

以下のようなことを試してみるのがおすすめです。

  • 仕事には必ず優先順位をつけ、高いものから順番に行う
  • 自分の業務でAIに任せられるものはないかを考え、会社のガイドラインを守って適切に作業分担する
  • 仕事をスムーズに開始するために、最初の15分間は軽い業務からスタートさせるなど、始業のルールを決める

ワーク・ライフ・バランスが悪いと、体調や気分に影響が出てしまい、なかなか仕事に集中できない人も出てきます。

一方無自覚な人の場合でも、適切な業務パフォーマンスを発揮できなくなるといったケースも考えられるでしょう。

急に完璧にできるようにするのではなく、少しずつ効率化を意識し改善に取り組むのがおすすめです。

プライベート時間の使い方を見直す

仕事とプライベートのバランスを取るためには、プライベートの時間を充実させるのも大切です。

毎日少しでもよいので自分の好きなことに取り組む時間を作ったり、休みの日には仲の良い友人や家族との時間を大切にしたりすると、プライベートが少しずつ充実していくでしょう。

また長期休暇の時は旅行などで普段とはまったく異なる環境に自分を置いてみることも、新たな気づきをたくさん得ることにつながり、充実度が増すのではないでしょうか。

プライベートが充実することで仕事への活力も生まれやすくなるため、業績のアップも期待できるかもしれません。

このように、プライベートと仕事は表裏一体の関係にあります。

もしも業務が多忙で、定時で帰ったり休暇を取りにくかったりする場合は、まずは先輩や上司に相談するところから取り組んでみてください。

社内の専門家に相談する

自分にとって心地よい仕事とプライベートのバランスは整理できたとしても、実践するのがなかなか難しいという人も多いでしょう。

そのような時には、ぜひ社内の専門家にも相談してみましょう。

例えば、企業のメンタルヘルス相談窓口では、職場環境や人間関係、ストレスに関する相談ができます。現状を鑑みながら自分の望む仕事とプライベートのバランスを実現する方法を寄り添って考えてもらえるでしょう。

相談のハードルが高いと感じる人もいるかもしれませんが、一歩踏み出すことで現状の改善へとつながる可能性があるため、一度試してみるという気持ちで行動してみるのがおすすめです。

社内での業務に関する些細なトラブルや、ちょっとした人間関係の問題の場合は、まずは状況を詳しく知っている仲の良い同僚や先輩への相談から初めて見るのもお勧めです。

仕事とプライベートのバランスを見直したいならアドバンテッジカウンセリングをご利用ください

仕事とプライベートのバランスとは?メリハリをつける方法をご紹介

ライフステージの変化などに伴い、「仕事とプライベートのバランスを見直したいけれどうまくいかない」という方は、アドバンテッジカウンセリングの利用もご検討ください。

アドバンテッジカウンセリングでは公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラー、精神保健福祉士のいずれか、または複数の資格を持つカウンセラーがお話を伺い、望ましいワーク・ライフ・バランスについて一緒に考えていきます。

自分が理想とするワーク・ライフ・バランスや、仕事への取り組み方、求めるライフスタイルなどを明確にしたい場合は、ぜひご相談ください。

仕事面での課題、プライベートでの課題と幅広く相談をお受けしているので、興味のある方は次のページもごらんください。

まとめ

仕事とプライベートのバランスはワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)とも呼ばれ、仕事とプライベートの望ましい比率には個人差があります。

仕事とプライベートにメリハリをつけるためには、まずは自分の現状にあったワーク・ライフ・バランスを定義し、その上で実践へとつなげていくのが大切です。

この記事も参考にして、ぜひ自分らしいワーク・ライフ・バランスを見つけていってください。