自分を整えるための「小さな工夫」とは
新しい期が始まり、少し落ち着いてくるこの時期は、仕事にも慣れてくる一方で、モチベーションや人間関係、役割についてさまざまな思いが出てきやすいタイミングでもあります。「やりがいを感じられない」「気持ちが上がらない」「周囲との関係に悩む」などは、多くの方が経験するいわば“あるある”です。今回は、そんなモヤモヤに対して、ウェルビーイングの視点から向き合い方を考えてみます。

やりがいがないといけないのか
「仕事にはやりがいが必要」と言われることがありますが、常にやりがいを感じ続けることは簡単ではありません。日々の業務の中には、地道で変化の少ない仕事も含まれます。そのため「やりがいがなければならない」と考えるよりも、「今できていること」や「安定して続けられていること」に目を向けることが大切です。やりがいは後からついてくることもあります。無理に見つけようとするのではなく、小さな積み重ねを大切にする視点が、負担を軽くしてくれます。例えば、「1日5分だけ取り組む」「朝一番に1つタスクを終える」など、達成しやすい目標を設定することで、成功体験を積み重ねることができます。
仕事にモチベーションは必須か
モチベーションが高い状態は理想的ですが、常に一定に保つことは難しいものです。気分や環境によって波があるのが自然です。つまりモチベーションに左右されすぎない働き方がポイントになります。例えば、「やる気が出たらやる」ではなく、「決めた時間に取り組む」といった習慣を作ることで、安定した行動が可能になります。モチベーションは結果としてついてくるものと捉え、仕組みで支える意識が大切です。例として、時間を決めて行動する、タスクをリスト化する、周囲に共有しておくなどが挙げられます。「やる気があるから行動する」のではなく、「決まっているから行動する」状態をつくることで、気分に左右されにくくなります。


期待とやりたいことのギャップ
会社から期待されていることと、自分のやりたいことの間に差を感じると、迷いやストレスにつながります。このギャップは誰にでも起こり得るものです。まずは、今の役割で求められていることを理解し、その中で自分の強みや関心をどのように活かせるかを考えることが大切です。具体的には「一致させる」よりも「少しずつ重ねていく」ことが現実的です。小さな工夫を積み重ねることで、納得感のある働き方へと近づいていきます。
人間関係と指導への向き合い方
指導を受ける機会が続いたり、上司や先輩との関係に悩んだりすると、気持ちが落ち込みやすくなります。そのようなときは、指摘=自分の価値の否定と捉えず、「成長のためのフィードバック」として切り分けて受け取ることが大切です。また、すべての人と良好な関係を築こうと頑張りすぎる必要はなく、適切な距離感を保ちながら関わることも有効です。自分を守りながら関係を築く視点が、心の安定につながります。
「モヤモヤを感じているけれど何から始めたらよいか分からない」と思ったら、ぜひカウンセリングを活用してみてください。話すことで考えが整理されることもありますので、まずは一度、カウンセリングでゆっくりお話ししてみることを検討ください。
