TOP頑張りすぎない休暇明けの過ごし方

頑張りすぎない休暇明けの過ごし方

 長期休暇は、心身を休める大切な時間です。一方で、休暇明けに仕事に向かう気持ちの重さや疲れ、生活リズムの乱れを感じることは珍しくありません。大切なのは、無理に100%の状態へ戻ろうとするのではなく、自分の心身の状態に気づきながら、少しずつ日常のペースを整えていくことです。それが、ウェルビーイング(心身の健康が充実した状態)の実現につながります。今回は長期休暇明けの心身を整え、無理なく仕事や日常生活に戻っていくためのヒントをご紹介します。

休暇明けに調子が出ないのは自然なこと

 長期休暇中は、起床時間や就寝時間、食事のタイミング、活動量などが普段と変わりやすくなります。旅行や帰省、家族との予定などで楽しく過ごした一方で、知らず知らずのうちに疲れがたまっていることもあります。また、休暇中のゆったりした時間から、仕事のスピードや責任を伴う日常へ切り替わることで、気持ちの切り替えがうまくいかないと感じることもあります。
 そのようなときに、「休んだのに頑張れない自分はだめだ」と考えてしまうと、かえって気持ちが重くなってしまいます。まずは、休暇明けに少しだるさや気分の重さが出るのは自然な反応と捉え、自分を責めすぎないことが大切です。

“いつも通り”を少しずつ取り戻す

 休暇明けの心身を整えるためには、大きな目標を立てるよりも、日常の小さなリズムを戻すことから始めてみましょう。たとえば、朝起きる時間を少しずつ普段に近づける、朝に日光を浴びる、簡単な朝食をとる、短時間でも体を動かすなど、できる範囲の行動で構いません。
 仕事についても、初日からすべてを完璧に進めようとするのではなく、まずはメールの確認や優先順位の整理など、取りかかりやすい作業から始めるのも一つの方法です。「慣らし運転」の期間を設けることで、心身への負担を抑えながら日常へ戻りやすくなります。

休暇中に気づいた“大切なこと”を持ち帰る

 長期休暇は、心身を休めるだけでなく、自分にとって何が心地よいのかを見直す機会にもなります。たとえば、「よく眠れた」「家族と過ごす時間が大切だと感じた」「一人でぼんやりする時間が必要だった」など、休暇中に感じたことは、日常生活を整えるヒントになります。 
 平日の中にも、5分だけ静かな時間をつくる、週末に短い散歩をする、寝る前にスマートフォンから離れるなど、小さく取り入れられることがあるかもしれません。休暇中の気づきを日常に少し持ち帰ることも、ウェルビーイングを高める一歩です。​

無理を感じたら早めに相談を

 休暇明けの不調は、多くの場合、数日から1週間ほどで徐々に落ち着いていきます。一方で、気分の落ち込みや強い疲労感、眠れない状態、食欲の変化、仕事への強い不安などが続く場合には、一人で抱え込まず、早めに相談することも大切です。
 「この程度で相談してよいのだろうか」と迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、カウンセリングは不調が深刻になってからだけでなく、気持ちや考えを整理したいときにも利用できます。
 休暇明けの切り替えがうまくいかないと感じるときは、無理に頑張り続ける前に、自分の状態を整理する機会としてご活用ください。早めに話すことは決して大げさなことではなく、心の負担を軽くし、次の一歩を踏み出しやすくするための前向きな選択です。

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